2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧

自衛隊の実力と課題 解説:佐藤常寛(元海将補)

自衛隊の戦闘部隊としての実力とは? Q:自衛隊の戦闘部隊としての実力については、どうお考えでしょうか?A:第5回の「日本の防衛力の課題」で言及したとおり、自衛隊に欠落している「核戦力」と「敵策源地を遠隔攻撃する能力」を除けば、自衛隊の実力は…

自衛隊が果たしてきた役割 解説:佐藤常寛(元海将補)

Q:自衛隊が果たしてきた役割とその評価についてはどうお考えですか。A:大変難しい質問ですね。創設以来56年間に果たした自衛隊の役割について、簡単には言い尽くすことはできません。しかし戦後65年間、日本が直接戦争に巻き込まれなかったということは…

自衛隊は「軍隊」なのか? 解説:佐藤常寛(元海将補)

拡大、拡散する武器市場 前回は世界規模で軍縮が叫ばれるなか、その大きな潮流に逆行するかの如く、武器市場が年々拡大し、国連安保理常任理事国5ヶ国や新興国の武器輸出入が活発化している現状について解説していただきました。 国防最前線 いまここにある…

世界の武器市場と死の商人 解説:佐藤常寛(元海将補)

「国防最前線」ではこれまで日本を取り巻く東アジアの軍事情勢と脅威の実態、さらにはその脅威の背景についてもお話を伺ってきました。特に前回は沖縄と普天間基地移転問題を取り上げ、東アジアにおける「戦争抑止」の視点、また地政学上の視点からも、日米…

沖縄と普天間基地移設問題<後編>解説:佐藤常寛(元海将補)

沖縄の歴史 Q:太平洋戦争時の沖縄戦における悲しい記憶が現在の基地問題にもたらした影響についてお伺いします。今日の基地問題を考えるうえで歴史的経緯に目を向けること、正確な史実を理解することが大切なことではないかと思いますが、いかがお考えです…

沖縄と普天間基地移設問題<前編>解説:佐藤常寛(元海将補)

なぜ沖縄に基地が集中しているのか? Q:現在外務省・防衛省の公表している直近の資料「在日米軍の施設・区域内外居住(人数・基準)」によると、米国軍人・軍属の約五万人が日本に駐留し、そのほぼ半分が日本本土に、残りの半分が沖縄に居住しています。 参…